日本語 ENGLISH
25 January 2004, Seoul, Korea
Opening

ソウル・アート・センター オペラ・ハウス オペラ・シアターにて。Seoulは噂通りの寒いところでした。
日没後に外出すると、耳たぶや指先や鼻が自分のものじゃないような感覚になるくらいの寒さ。当日は−12℃だったそうです。



それに引き換え韓国人ABBAファンの心温かいこと!人見知りをしない、友達感覚で話してくれる。「どこから来たの?Bjornと会えるといいね!」私のことも同じKoreanと思うらしくハングル語の嵐。ごめん私、日本人。「いいね、日本は恵まれてるよね。何度もABBAが来たよね、ABBAは日本が好きだったでしょ?」幸運なことに殆どの韓国の若者は英語を理解している。特に男の子は日本語を学んでいる子も多い。子?そう、韓国のABBAファンはなぜか若い。20代が中心だった。どのような切っ掛けでABBAを知ったのか肝心なことを聞くのを忘れてしまった(一年後に分かった事だけど、韓国ドラマ「冬のソナタ」のオリジナルで'Dancing Queen'が使用されたのが切っ掛けではなかろうか)。とにかく優しい。親切。気配りも凄い。聞いてみると、早い者順で絞られてみんなここに居る。此処に来ている人はラッキーな方なんだって。要するに開場入り口でBjornをお出迎え出来るのは絞られたファンだけらしい。韓国ABBAファンクラブの会長さんのご好意で私もBjorn出迎えに参加させてもらえることになった!



私と言えば、つい30分前までBjornが来るなんて知らなかったのだ。日本公演初日に偶然隣の席だったイギリス人スタッフ、ポール・ガリントンさんに今回も又偶然階段で会って、「良かったね、今日はBjornが来ているよ。終わったらレセプションに来れば?」と驚かされた。

「うっそーー!!!びょるんが来るなんて 誰からも
どこからも 聞いてないよーー!!!



黒塗りの車から数名で降りて来た西洋人の中にBjornが居た。私の24年間の夢が叶った。
ABBA1/4に会えた。WE LOVE ABBA!の声援の嵐の中、Bjornはサインや握手に応えてた。私と言えば、あまりこの時の記憶がない。
感極まって泣いてしまった。



お出迎えは本当に数分の間で私はもっと話したくて悶々としたまま、韓国のMamma Mia!を見ることになった。
ネットで予約した席はラッキーなことに6列目。
A-32という席番だったので座るまで何列目か分らなかった。(ひと昔の武道館のアリーナ席みたい)
Bjornを含むクルーは5列くらい後ろ。気が散ってしまい、観劇どころではなかった。
でもでも、頑張ってMamma Mia! in Koreaをレポート。
(Dancing Queenでも踊っていたのを覚えてる、Bjorn一行がすぐ後ろにいるのに。)



舞台の上には電光掲示板、台詞や歌が英語で横に流れる。どうやらイギリス版Mamma Mia!オリジナルCDと一緒。台詞廻しは日本と比べると多い。お客さんの反応も凄い。笑うところはきっちり笑うし、迫力のある曲の後は大きな拍手喝采。演技力は日本に劣る(まだ初日だからかな)けど、歌唱力では完全に韓国Mamma Mia!の勝利!振り付けの違いは色々な箇所ではっきり現れてた。歌は日本と比べると英語の部分が少なかった。"Money Money Money" のフレーズはやはり英語だったので安心した。カーテンコールは初日なのに総立ち。日本の初日の場合は、仕方ないな〜という感じで徐々に総立ちになっていった様子だったけれど、韓国ではカーテンコールで一斉に総立ち。'Dancing Queen' で手を掲げ右から左、左から右へ流す動作は流石にまだ知らないらしいけどノリが良かった。公演開始までの待ち時間、ロビーでサインを求められる有名人らしき人や、逆に、求める人が多かったので、日本の初日と同じく韓国の芸能人や著名人が多かったのだと思う。日本のときと違って韓国初日ではお偉いさん達も総立ち! それにしてもチケット代は高いと思った。日本に居て、韓国Mamma Mia!のチケット代に関して値段が高いとは思わなかったけど、現地に来てそう感じるようになった。日本の劇団四季のMamma Mia!がS席で(四季の会員価格)10500円。韓国ではS席に相当するものが100,000W(日本円で約10,000円)。全く値段としては変わらないけど。外食で焼肉を数人でたらふく食べても30,000W(日本円で約3,000円)くらい、皮のコートを買っても150,000W(日本円で約15,000円)くらい、タクシーで30分走っても16,000W(日本円で約1,600円)くらい。それと比べるとママ・ミアが100,000Wというのは、韓国人にとって高いと思われるだろう。価値観が違うのかな〜。



カーテンコール最後の'Waterloo'の途中でBjorn様御一行は走ってドアから出て行ってしまった。え?なにナニ何?何処へ行くのよ〜(涙)。もう会えないの?不安はすぐ吹っ飛んだ。出演者が拍手喝采の中無言でお辞儀をするシーンで、一番最後にBjorn様御一行が現れた。あ、これがドイツファンのHPにあったあの光景なんだ。日本ではこの光景がないまま後ろ髪引かれる気持ちで初日公演が終わったのだったっけ、と丁度一年前を思い出してしまった。



さてさて問題のレセプション。お偉いさん達の集まりと各著名人のインタビューばかりでなく、
個人的にも何度も邪魔が入ってなかなかBjornと話が出来なかった。新しい奥さんやその娘さんとは話したのだけど…。

すぐ横にはAnnaさん(娘さん)とLenaさん(奥さん) キャストと並びインタビューをするBjorn

結局そのときが来た。色々話した。あまり個人的な思いをぶつけない様に、と気持ちを抑えつつ。日本ではこうやって又ABBAのブームが訪れたのよ、死ぬほど待ちくたびれたファンがたくさん居るのよ、って。緊張と興奮の余り、途中日本語になってしまったりして。ここで日本人ファンの思いを伝えなきゃ、って一所懸命だった。どさくさに紛れてイケナイ質問もしてみたりして、

『なんでママ東京に来なかったの?』

この回答は噂されたとおり。それは割愛。Bjorn自身は、一昨年の12月1日に日本に行くつもりだったのです。残念がっていたのは日本人ファンだけじゃなくBjornも残念でいたのです。 Bjornの方からも質問してくるようになって、もういいかな?と思い、24年も会いたくて悶々としてたのよー!と私個人の気持ちもぶつけてみた。そうしたら、『おお、それは随分長いね』って、彼は肩に手を廻して写真撮影をしてくれた。嬉しかった。会うことが出来たばかりでなく会話もしたことで舞い上がっていて、持っていたデジカメで撮影することなんてすっかり忘れていた。 長くなってしまったけど、忘れられない思い出の日になった。

追記 2021.9 ビョルンはマンマミーア東京の初日に舞台挨拶のため来日する準備をしていた。しかし、劇団四季からの招待が無かった。それが回答。浅利慶太さんもABBAのメンバーが各国のオープニングに現れていることはご存じなかったようです。マンマミーア大阪の初日に、メンバーを初日に呼ばなかった理由を伺ったところ、「え?ビョルンは韓国に行ってたの?」と逆に聞かれたくらいです。以上が事実ですので、ネットのデマにご注意ください。 タヘリまゆみ 記



寝ているわけじゃないの、
日本での再ブームのことなどを説明しているの



でもひとつだけ後悔することがあってその日は眠れなかった。

サインを貰うの忘れたの。

ところで、いつも「ママ・ミア!」と発音する癖が付いてしまって、大恥。海外へ行ったら『ママ・ミア!』だからね。劇団四季だけなんだから、『ママ・ミア!』は。分っている事なのだけど、習慣って怖い。Bjornに言ってしまった、『ママ・ミア・イン・トウキョウ』って。



残念な事に、4月24日で公演は終わってしまいました。もう一度行きたかったのでとても残念です。

Another event I almost forgot to mention!. During my body check at the airport to leave Korea, an airport employee saw I was carrying a placard presented by members of Korean fan club with "WE LOVE ABBA" written on it. He told me that he also went to see the first performance of Mamma Mia!. (See, I didn't forget to mention it!)

Many thanks to Korean FC



back to MEMORIES Of ABBA IN JAPAN