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11 February 2005, Stockholm, Sweden

明日はMamma Mia! in Swedenの初日。前夜である今夜からCirkus(シルクス)劇場の対にあるHotel Scandic Hasselbackenに泊まる事になり、十数時間のフライトを終え先程チェックインする際に偶然にもスタッフである Paul Garrington(ポール・ガリントン)氏に会ってしまいました。東京・韓国・スウェーデンと偶然が重なり3度目の再会でした。しかも5分もフロントに居なかったのに又会えるなんて。アーランダ空港からタクシーで来たのですが、もしバスや電車で来たのならばタイミングに遭わなかったでしょう。今回は彼の方が驚き握手を求めてきました。



会場からはリハーサルらしき音が聞こえてくるのですが、言うまでもなくとても寒く、いつまでも野外には居れませんでした。一旦ホテルに帰りロビーの近くのレストランでMamma Mia-vickning(295SEK)というディナーコースを注文しました。ここまで来た自分へのご褒美で明日からマクドナルドにしようと思いながらも、会場の事が気になって震えながら野外に戻りました。幸運にもCirkus劇場はガラスドア張りで外から通路が丸見えなのです。この風の冷たさの所為か外で待つファンらしき人は全く見かけなかったです。会場への出入りも関係者のみと思っていたけど何やらカップルが多い様子でした。 スウェーデン語の'Waterloo'が聞こえてきた。全てがスウェーデン語のMamma Mia! in Swedenになると聞いていたけれど、この曲だけは他の国と同様に英語で歌われると思っていたので少し驚きました。曲が終わるのと同時に、何と!Bennyが会場のドアから出てきて 足早で廊下を通り過ぎて裏出口へ出て行きました。一瞬の事でしたが、luckily, I had a chance to see Benny!. 思っていたより意外と大柄なので驚きました。話しかける隙もなかったけれど、この目で見れた事に感動して少し涙が出ました。神様、感謝します。


12 February 2005, Stockholm, Sweden
Premiere

今日はプレミア。勿論チケットなんか手に入る訳が無いのは承知でしたけど、元ABBAのメンバーを見れるかもしれない。同じ思いを持つファンが集まりました。夕方頃には70人程集まったそうです。外は凍えるような寒さでしたけど、元ABBAのメンバーを待つ事にしました。殆どがヨーロッパ各地から来ているファンばかりでしたが、スウェーデン人だと言う人には会いませんでした。アジアではもう1人、マレーシア女性が居ました。お昼頃から待った甲斐があり、5時を過ぎてBenny, Bjorn, Fridaの登場を見守ることが出来ました。Bennyは車から降りて足早に会場へ入っていきましたが、Bjornred carpetで足を止め私達ファンの為に10分位大切な時間を費やしてくれました。彼は皆がそれぞれ持ってきたCDやメモなどに一斉にサインをしだし、ヨーロッパ勢の中で埋もれてしまった私は彼のサインを求め声を掛けました。"Hi, sir! You remember me in Korea? You promised me coming to Japan. You didn't come to Osaka Mamma Mia!.?" するとBjornは顔を上げ私の顔を見て笑いながら、"Oh, of course. I remember." そして私が"Really? You're coming to Japan, ok?."と言うと、"Yes, sure."と笑いながら私が差し出したCoca-cola record にサインしてくれました。サイン攻めに遇い下を向いていたのに態々顔を上げて私の目を見て答えてくれたのです。 前の列に居たけれどFridaが登場した時には他の背の高い(私だけ小さかった)ファンに埋もれて、顔を少し見ることしか出来ませんでした。 丁度その時だったと思うのですが、女性が私に話しかけて友達が来れなくなったのでチケット1枚余っていますよと教えてくれたのです。"Are you sure? Can I get today's ticket? 聞くとドイツから来たそうです。それが5時30分頃で開演が6時だったので急いでホテルに戻り着替えている間にAgnethaが現れたそうですが、一瞬の出来事で、誰も話しをするチャンスがなかったそうです。Agnethaが来るというのは噂だと思っていたので、私は彼女の入場を待ってはいませんでした。







信じられない事にほんの30分前に I've got the premiere ticket! 席は後ろから2列目のセンターの通路横(2階はなく途中から段々になっている様子)。1列前の席のオランダ人女性とABBA話で盛り上がり、お互いに通路の横に座っていると言う事は、神様が私達にうろうろしなさいと言っているのだと笑いました。



Fridaの存在を見つけた私は早速デジカメを片手に会いに行く事にしました。 初めて見る彼女は近づいてきた私に笑顔で対応してくれました。勿論、近くに居たガードマンらしき女性は怖い顔をしていました。"Hi, Frida! I'm coming from Japan. We Japanese fans still love you and want to see you again." "Oh, thank you! you need sign?(sorry I don't remember what she's saying well)."えっ!サイン?彼女の方から言ってくれました。"Oh, yes!." とは言ったもののデジカメを隠す為の紙袋しか持っていなかったのでそれを差し出しました。"Do you have something to write with?." 困った。本当にデジカメと袋とチケット半券とホテルのカードキーしか持っていない。ペンなど何もないのです。"Sorry, now I don't have any." するとFridaは鞄の中からペンを取り出しサインして私にくれました。"Thank you Frida, you're so kind to do that!. May I take a picture of you?." "Sure." もっと話をしたかったけれど開演時間ぎりぎりだったので(開演自体が遅れていた様子)、急いで戻る事にしました。嬉しくて嬉しくて顔が笑ったまま元に戻らなくて。




途中で又Bjornに会えました。狙ったわけではなく私の席はそこを通らなくては行けない通路にBjornが立っていたのです。"Hello again, Bjorn! After all I've got a ticket." "Oh! good. Have a nice time." "Thank you." 何故かとても恥ずかしかったのですが、素通りする訳にもいかず会話をして立ち去りました。(写真に撮られていた!) 席に戻り、オランダ人女性はBjornから貰ってきたサインを私はFridaから貰ったサインを見せ合いABBAについてお互いに知っている事を語り合いました。今日の事を思い出してこれから何が在っても頑張れるね、と。しかし彼女はこの時まだAgnethaが同じ屋根の下に居るという事実を信じていませんでした。開演時間はとっくに過ぎているけれど全く気になりませんでした。私も自分の目で確かめていたのではないのでAgnethaが本当にこの場所に居たらいいな!と夢を見ているようでした。彼女を含むメンバー4人がここに居るとしたら、二十数年振りの集結になる筈。Fridaの座る席と丁度対になる右サイドでカメラのフラッシュを数回確認していたのですが、後からの情報でそこにAgnethaが居た事を知りました。タヘリまゆみ 記











気持ちが観劇レポートどころではなくなり、4人が一体どこの席に座っているのだろうという事ばかり考えていました。私の座る席からは会場一面は見渡せるのですが、役者の表情は全く分かりません。ただ思ったのは、サウンドが今まで観てきたものより一層深く感じられた事と、笑いを取るシーンではその部分に間を長く取っている事と、そして、動作はMamma Mia! in Tokyoの初日の演出と全く同じだった事(その後徐々に演出は変化しましたが)。そして、これは観客全員が思った事だと思う・・・歌が最高だった事。カーテンコールは、英語の'Mamma Mia', 'Dancing Queen'と、スウェーデン語の'Waterloo'でした。少し残念なのが、カーテンコールではBjron and Bennyだけだった事。メンバー4人が揃って同じ会場に居たのにね。幕が降り拍手喝采の中、暫くして会場のライトが明るくなってしまった。 客席から不満を意味するざわめきが・・・。幕がもう一度上がるのを期待したのかそれともAgnetha and Fridaが舞台に上がらなかったからでしょうか・・・。



公演が終わっても私を含む数人は帰る気になれませんでした。外は一段と血も凍るような寒さだというのに、皆で話をしたり歌ったりメール交換したり。



間違いなく、公演後は会場に隣接されたレストランの2Fに4人はいた筈。日本語だから書ける事実ですが、東洋人観光客の振りをしてガードマンから情報を得ていました。(最後にはファンだと分かってしまいましたが、日本から来たという事で大目に見てくれていた様子。)10時30分頃Agnethaが車で去っていったのを確認したファンもいました。それに、次の日のスポーツ新聞にも驚きました。Agnethaが誤解されるような写真が載せられていました。詳細を知りたい方は私の友達のHPで。



15 February 2005, Stockholm, Sweden
2nd day

次回公演まで2日間在り、吹雪の中ABBA足跡巡りの観光をしました。元々、2日目の公演のチケット(しかも、最前列!)を在スウェーデンのABBA友達が相当な苦労をして確保してくれていたのです。



先にも既に書きましたが、サウンドがとても深い層から成り立っていました。ABBA soundに更に何段階も重ねた様な音なのです。ABBAのファンならば聞いていてすぐ判る事でしょう。それにしても良くこれだけ凄い声帯の持ち主を見つけたのかと感心してしまう程の役者達。このMamma Mia in Swedenの音と声に対しては私などがレポートすべきではありません。恐れ多くてコメント出来ないのです。



演出に関してですが、日本のマンマ・ミーア!の初期の頃と同じでした。演出はPaul Garrington(ポール・ガリントン)氏のものであるの良くわかりました。'Thank you for the music'でSofie(Sophie)がギターを持って歌った場面では懐かしく感じました。いずれは日本と同様で後で変化するかもしれませんが。異なる箇所としては、各場面でキャストの衣装が変わっていた事や、'Under attack'でウェディングドレスのTom(Sky)の出現時間が日本と比べると、他国と同様で短い。'Does Your Mother Know'でPeppar'n(Peppar)がTanja(Tanya)の横に座る。'Knowing me, Knowing you'でSamがSofie(Sophie)と一緒にせりに座るなど。それ以外はほぼ同じでした。 Mamma Mia!ファンが関心を持っていると思われるネタを二つ。「点、点、点」はプンク・プンク・プンク(すみません、スペル判りません)でした。「連れ合い」の名前はROLFでした。



一方、ABBAファンが関心があるネタに関して。'Honey Honey' 'SOS'の歌詞ですがABBAスウェーデン語バージョンとは全く違った歌詞でした。Mamma Mia! in Swedenでは、歌のタイトルと登場人物の名前自体も変わっているものが多く、プログラム別冊のキャスト本と歌詞本でそれを確認する事が出来ます。 'Waterloo'については残念な事に歌詞本に歌詞の記述はありませんでしたが、ABBAスウェーデン語バージョンと同じだそうです。

チケットは12月まで完売しています。Mamma Mia! in Sweden is sold out through December 2005.








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