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15 April 2005, Utrecht, The Netherlands

成田から約12時間のフライトを終えてアムステルダムのホテルでチェックインを済ませ、直ぐにMamma Mia! in the Netherlandsの会場であるThe Beatrix Theatreのあるユトレヒトへ向かいました。オランダ語のMamma Mia!という事で既にCDが発売されていて曲は聴いていたのですが、舞台はどんなものだろうと前から気になっていたので今回の旅行はとても楽しみでした。チケットは、公式HPにもTop Ticket Lineにも英語の表記がなく、予約するのにとても苦労しました。"Uw tickets worden naar het volgende adres gestuurd"(チケットは住所に送ります?多分)とある確認のメールが来てクレジットカードの決済も終わっていたので安心していたのですが、3週間経ってもチケットは自宅に届かず、結局当日メールのプリントアウトしたものとチケットを交換すると言う方法をとってもらいました。


アムステルダム中央駅はとても東京駅に似ている・・・と思っていたら、東京駅がモデルにしたらしいです。電車の中は、自転車や猫を持ち込みの乗客が多くてびっくり。


チケットを手にしてやっと実感が沸いてきました。目の前であのオランダ語の曲と舞台が観れるのだ、と。いつもの如く、座席は背の低い私にとって足がブラブラ状態で地に付かず。前から12列目のセンターの少し左より。日本でのMamma Mia!は自分で座席が選べるので勿論の事いつも右よりを予約するので、殆ど左側で観るのは海外のMamma Mia!でです。1ヶ月前にネットでチケットを予約したのにあっさり12列目(明後日は10列目)が取れるなんて、何という事でしょう。しかも金曜日の夜の公演なのに。空席があるのではないかと周囲を見ましたけど満席でした。カーテンが閉じている舞台を見てまず最初に気付いたのは、他の国のものより横に長いんです。この日の公演はまさにHarrie(Harry)とRoos(Rosie)が目立っていました。勿論二人の声の質は印象深かったです。特に'Thank You For The Music'の場面で、Harryが、"H.B.- Head Banger!. That's what they called me in those days!"(オランダ語だったので実際はこのようには言っていません)と首を振るところで客席から笑いが聞こえてそれが会場中の笑いになって、場面が止まり次に移ることまで出来なくなって、Harryが「もういいですか?」みたいなことを客席の誰かに向けて言って、結局又客席が笑い出し、可笑しな事を言ったようで彼は顔を真っ赤にして笑い、なかなか歌い出せませんでした。百何十回もMMを観ている私にとっては終に一つ一つの笑う場面で笑えなくなっているのですが、ここでかなり笑ってしまいました。仕組まれた場面なのかなと思いましたけど2日後の観劇ではそれが観られなかったので、どうやら即興(座興?)だったようです。 オランダに来てから道を聞いても一度も無視された事も無く(態々他の人に聞きに行ってくれた人も居た・・・)、プログラムのキャスト欄を見ていても「今日は誰と誰が代役よ。」と隣の人が教えてくれたりと、オランダ人は気さくな人柄で無視が出来ない人が多く、舞台の上でもこんな事があるんだなあと、感心しました。演出に関しては全く日本のMamma Mia!と殆ど同じでした。しかし、ウェディングドレスのSkyはやはり直ぐ立ち去りました。(やはり長く出現するのは日本だけ?)そして、あの場面ではSamばかりでなくSophieも舞台のふちに座りませんでした。ついでに隣の人に聞いたのですが、例の言葉はプンチェ・プンチェ・プンチェ(puntje, puntje, puntje)でした。勿論カーテンコールでは総立ちでしたが、'Dancing Queen'では、手を挙げ左右に動かすあの動作が客席ではありませんでした。

この人がずっとDonna役を務めているシモーネ(Simone)さんで、こちらではかなりファンが居るようです。彼女が舞台に現れる度に歓声が上がっていました。勿論オリジナルキャストでありCDのDonnaも彼女です。CDと比べると声は擦れた箇所が多かった気がします。CDと同様この舞台の音は全体的に低音が少なく、軽い感じに仕上げていました。

幸運な事に代役のSophieの舞台を観る事が出来ました。CDのオリジナルSophieより透き通る声で、私はこの人の方が上手に感じました。女性らしさが伝わる演技で、 私が今まで観た百数十回のMMで一番淑やかなSophieでした。

勿論、公演終了後に会場の中にある'Disco Dancing Queen'に行きました。ABBAのみならず70-80年代の曲がガンガン響く中を終電時間を気にしながら、満喫してきました。初めの方はABBAの曲が流れていましたが誰も踊らず、別の曲になると皆が踊りだしたのが滑稽でした。ABBAの曲では皆口ずさむのですが、踊り難い様子でした。


16 April 2005, Roosendaal, The Netherlands
International ABBA Day

念願が叶ってやっとInternational ABBA Dayに参加してきました。この日に合わせて'Mamma Mia! in Utrecht'観賞の日程を合わせたものでした。アムステルダムから約2時間ローセンダールの会場へ。世界中からファンが集まりアイテムを売買したり、スクリーンに広がる秘蔵映像にうっとり、ABBAの曲でディスコタイムを楽しんだり。忘れられない想い出となりました。やっぱり一番忘れられないのは、'Super Trouper'で皆が真面目に踊ったAgnethaの振り付けです。


17 April 2005, Utrecht, The Netherlands

昨夜は朝10時にホテルを出て戻ったのが深夜。その後お腹が空いて出掛けたので流石に本日は眠かったのです。おまけにローカルの電車に乗ってしまいユトレヒトに着いたのが開演時間の14時ジャストでした。ユトレヒト・セントラル駅の真ん前に劇場が在るとは言え、焦って駅構内を走りました。けれど、流石にヨーロッパ、まだ始まっているどころか観客の殆どがロビーでくつろいでいて写真を撮る余裕までありました。日曜日の昼のチケットだけとあって、75ユーロと少々値段は高め。それでも満席でした。一昨日の席がRij: 12 Stoel: 29で、今日の席がRij: 10 Stoel: 28だから2列前の同じ辺りだと思いその列へ行くと、座席28番が無い!。係員に尋ねると、どうやら右の方に連れて行かれる。端から番号があるのではなくて中央から数えられるようになっていました。 ……29……5,3,1,2,4,……28……このような感じで。今日はセンター席の少し右寄りでした。今回の観劇で両サイドから観れるのは偶然でした。"Head Banger!."の箇所では客席から笑いがあったもののスムーズに場面が流れていたので、一昨日の舞台が観れた私は本当にラッキーでした。音が軽いテンポの"Mamma Mia! in Utrecht"ですが、今迄私が観てきたMamma Mia!とは別の違う音が聞こえたような気がします。ドラム(シンセ?)の音が控えめでした。例の名前は'Jan-Willem'でした。


今日はオリジナルのSophieでした。CDの声と同じ人ですけどやはり私は一昨日のサブのSophieが気に入りました。確かに、このオリジナルのSophieの方が動作にメリハリが在ってミュージカル向きなのかもしれません。

帰りの電車の窓からやっと風車を見つけました。明日はもう帰国のフライトです。少しだけアムステルダムの町を散歩することにしました。観光地巡りは全くしなかったのですがABBAを満喫できた素晴らしい3日間でした。



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