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18 June 2006, Seoul, Korea
Opening


2年振りにソウル・アート・センター オペラ・ハウス オペラ・シアターへ3rd Korean Mamma Mia! in Seoulを観に行ってきました。 初日公演に関わらずチケットを手にする事が出来たのは、Korean ABBA fanclubのお陰でした。彼らに前列の席が公演スポンサーから用意されていました。しかもorchestra bit席の2列目でしたのでキャストの表情までよく観る事が出来ました。驚いた事に、この公演は 第2弾ではなくて第3弾でした。2年前同じこの場所で2004年1月25日より4月24日までKorean Mamma Mia! in Seoulが行なわれ、その後2005年にはKorean Mamma Mia! in Daeguが行なわれたそうです。公式サイトmamma-mia.comには記載が無かったもので、こんなに近くの国なのに全く情報には気付いていませんでした。 私たち日本人はハングル語のサイトを見る機会が無く(英語に訳されたのリンク部分には日程等の詳細記事は無い)、同じアジアでもファン同士が連絡しあわなければ分からない事が沢山あるのです。 The Dynamos(Rosie, Tanya and Donna)は2004年1月25日初日公演のキャストと変わらず、Ali, Lisa and Sophieを含む何人かは別のキャストでした。久しぶりにorchestra bitを見たので嬉しかったのですが、驚いた事に指揮者は女性でした。今まで見た中では初めてです。 2年前と同じで(前回のレポート)、舞台の上にある電光掲示板に台詞や歌が英語で流れていて、それは全くオリジナルと一緒でした。私はハングル語が全く解らないので、台詞と台詞の間に時折入るオリジナルには無い即興が理解出来なくて残念でした。やはり歌は素晴らしい。一層迫力が増したように思えました。演技の面では前回は初演だったので日本Mamma Mia!に劣っていたのは仕方の無い事で、今回は決して劣らないと感じました。


色々な言語のMamma Mia!を観るのが面白いだけではなくて、それぞれの演出の違いを気付いた時の楽しさは言うまでも有りません。Harryが"Thank you for the music"を歌う前にギターを持って言う台詞。オリジナルでは"Johnny Rotten T-Shirt"、しかしそのアーティスト名ではありませんでした。誰だったのか分からないのが残念。Donnaが"Fernando"を口ずさむ際のドリルの音が大きくて驚きました。Possible Dadsが3人共Donnaに部屋の鍵を見せました。Donnaが"Chiquitita"の場面で飲んでいたのは韓国焼酎JINROでした。Skyが"Lay all your love one me"でKung-Fuの真似。「難破」、「真珠」は日本語とハングル語の発音が同じ。"The name of the game"、"Last-I have a dream"では舞台中心部分が上がらない。"Voulez-vous"の前でLisaが"The boys are back"と来ない(オリジナルではAliが)。"Under attack"でウェディングドレス姿のSkyの登場時間が短い(これはやはり日本だけが長め?)。"Slipping through my fingers"ではDonnaがSophieにドレスに足を入れるようにロケットの真似をする。Harryのパートナーの名前はAndrew。取り上げたら切りが無い程、違いに気が付きました。

2年前に行なわれたKorean Mamma Mia! in Seoulの初日同様、カーテンコールは観客は1人残らず立ち上がり盛り上がっていました。カテコばかりではなく色々な場面で拍手や歓声が目立っていました。誰かが言っていましたが、韓国人って反応がとても素直なのです。周囲の様子を見てから拍手しているのではないのです。






韓国では生活用品や交通手段が安い反面、ミュージカルのチケットは贅沢品です。今回も7月17日迄と1ヶ月公演の予定の様子で、ロングランを見込んではいないようです。これ程ABBAを上手に歌いこなせるキャストなのに、本当に勿体無いと感じています。貴重なひと公演を体験出来て大変感謝しています。Great thanks to Dork, Korean ABBA fan!



I really love and am deeply grateful to Korean ABBA fanclub!

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