27-30 November 2002, Tokyo, Japan Pre Opening Paformance
どんなにこの日を待ちわびた事でしょう!ABBA、厳密に言うと解散後のメンバーであるビョルンとベニー(Bjorn & Benny)のミュージカルMamma Mia!を日本で観れるなんて!信じられないけど私はここに居る。
それはそうと何か月も前に初日のチケットを手に入れ安心していたのにプレ・パフォーマンスが4日間もあると速報で聞き、慌てて第一日目と最終日のチケットを購入したのでした。勿論、舞台挨拶を狙っての事です。
始まりの音が響くと思わず涙が出てしまいました。間違いなくABBAの曲なんです。おへそを出した少女が歌い始めました。え?噂には聞いていましたけどやはり直接聞こえてくると可笑しいのです。だって日本語なんですもの。
ABBAサウンドの前奏が聞こえるたびに感動するのですが、役者さんが歌うたびに唖然としてしまうのです。口をポカーンと開けたまま目が点になってしまいます。♪かーばん もち〜・・・は? 鞄持ち? ポーター???なになに、school bag in hand
のことを言っているのね・・・こりゃ参ったわねぇ、と一緒に行ったABBAともだちと、アイコンタクトで爆笑。大体がMamma mia!を「マンマ・ミーア!」としてしまった劇団四季。何故そうしたのか聞きたかった。ABBAファンには「ママ・ミア!」と聞くのに慣れているから
当然反発もあるのでしょう、受け入れるまでに時間が掛かるだろうなと思いました。何はともあれMamma mia!を日本で見る事が出来るのだから、と感動で一杯でした。船に"Waterloo"と書いてある。ソフィーの大叔母様がソフィア?確かSofiaってMichael B. Tretowの娘さんの名前では?ハリーは"Our last summer"のHarryなんだぁ、
やっぱりオーストラリアでABBAはこの上ない歓迎を受けたから、オーストラリア人を役に取り入れた・・・など色々と隠し玉が盛り沢山。このプレ・オープニングのチケットも初日と同じ位入手するのは至難の業でしたが、第一日目も最終日もカーテンコールでは盛り上がっていませんでした。この4日間で随分編集を変えたのが判りました。勿論、全体的な内容は第一日目より最終日の方が良かったです。私達の前の列の貴婦人が涙をこぼしていて、「すみません、取り乱してしまって。外国で観た時の事を思い出しちゃってね。」
と言っていたのがとても印象に残っています。それから、とても重大な事ですけど、Bjorn and Benny did not come. by タヘリまゆみ
1 December 2002, Tokyo, Japan Opening
本当に苦労してこの初日のチケットを手に入れたのです。ましては親兄弟の分のチケットも手に入れたのです。
母も父も弟も私のお陰で(せいで?)ABBAを好きになってしまったのだから最高のプレゼントですよね。
ところで、本当にABBAのメンバーは来るの?来ますよね、だって初日ですもの。勿論舞台挨拶がありま
すよね。舞台が始まる前から興奮しながら周囲を見渡しました。しかしred carpetを歩いて会場に入
ってくるのは日本の有名人ばかり。開演時間ギリギリまで粘り、Bjorn or Bennyの到着を待ちました。
でも外国人はひとりも見えないのです。私達の席は11列目(オーケストラピットがある為実質9列目)であり座ると周囲には有名人やそれらしき人ばかり。
斜め前には高嶋政伸さん、直ぐ後ろにはデーブ・スペクター夫妻、何列か前には藤原紀香さん、弟曰く、上の2階
席の一番前に中曽根康弘元首相が居ると言う。もうすぐ舞台は始まるというのに、何故か私達のすぐ隣の席が連
番で空いている。そう思った瞬間、外国人の集団が走ってきた。スウェーデン大使館関係者かな?
でも彼らは英語で話をしている。SWEDENって日常会話が英語じゃないでしょう。恐る恐る話し掛けてみた。
彼らのひとりが言う、「イギリスから来たんだけど、ここに来る前はドイツに行ってたんだよ。」へー、この人達
はきっと、Mamma Mia!の追っかけなのねぇ、詳しそう。ついでにBjorn and Bennyの近況も知って
いるかどうか尋ねてみた。キッパリと言った、「今回は来てないよ。ドイツのプレミアは顔を見せたんだよ。」
・・・ええええ、なんで断言できるの?動揺してしまって泣きそうになった私を見て、彼は言ったのです。
「来る予定ではいたんだよ。」・・・だから何故そんなに詳しいのよ(涙)。後日分かった事ですが、私の隣の
席に座っていた英国人集団は、ぬ、なんと!スタッフでした!劇団四季の会報誌に載っていた写真を見て後から
知ったのでした。その時色々教えてくれたポール・ガリントンさんと偶然又1年後に会えるとはこの時は予想し
ていませんでした。休憩時間に父がテーブルを同席していたのが作家の下田治美さん(愛を乞うひと著者)でした。
プログラムにエッセイがあり、それで招待されたそうです。間違いなく今日は初日です。海外公演でいうプレミアです。
舞台挨拶はないのでしょうか。私もしつこいけど仕方がありません。他のABBAファンと違ってメンバーに
一度も会った事がないのです。ABBAを知ったのは小学生の時であり日本でのコンサートの直前でした。結局初日である今日も
Bjorn or Benny did not come.一体何故なの教えて、劇団四季。