成田から約12時間のフライトを終えてアムステルダムのホテルでチェックインを済ませ、直ぐにMamma Mia! in the Netherlandsの会場であるThe Beatrix Theatreのあるユトレヒトへ向かいました。オランダ語のMamma Mia!という事で既にCDが発売されていて曲は聴いていたのですが、舞台はどんなものだろうと前から気になっていたので今回の旅行はとても楽しみでした。チケットは、公式HPにもTop Ticket Lineにも英語の表記がなく、予約するのにとても苦労しました。"Uw tickets worden naar het volgende adres gestuurd"(チケットは住所に送ります?多分)とある確認のメールが来てクレジットカードの決済も終わっていたので安心していたのですが、3週間経ってもチケットは自宅に届かず、結局当日メールのプリントアウトしたものとチケットを交換すると言う方法をとってもらいました。
チケットを手にしてやっと実感が沸いてきました。目の前であのオランダ語の曲と舞台が観れるのだ、と。いつもの如く、座席は背の低い私にとって足がブラブラ状態で地に付かず。前から12列目のセンターの少し左より。日本でのMamma Mia!は自分で座席が選べるので勿論の事いつも右よりを予約するので、殆ど左側で観るのは海外のMamma Mia!でです。1ヶ月前にネットでチケットを予約したのにあっさり12列目(明後日は10列目)が取れるなんて、何という事でしょう。しかも金曜日の夜の公演なのに。空席があるのではないかと周囲を見ましたけど満席でした。カーテンが閉じている舞台を見てまず最初に気付いたのは、他の国のものより横に長いんです。この日の公演はまさにHarrie(Harry)とRoos(Rosie)が目立っていました。勿論二人の声の質は印象深かったです。特に'Thank You For The Music'の場面で、Harryが、"H.B.- Head Banger!. That's what they called me in those days!"(オランダ語だったので実際はこのようには言っていません)と首を振るところで客席から笑いが聞こえてそれが会場中の笑いになって、場面が止まり次に移ることまで出来なくなって、Harryが「もういいですか?」みたいなことを客席の誰かに向けて言って、結局又客席が笑い出し、可笑しな事を言ったようで彼は顔を真っ赤にして笑い、なかなか歌い出せませんでした。百何十回もMMを観ている私にとっては終に一つ一つの笑う場面で笑えなくなっているのですが、ここでかなり笑ってしまいました。仕組まれた場面なのかなと思いましたけど2日後の観劇ではそれが観られなかったので、どうやら即興(座興?)だったようです。
オランダに来てから道を聞いても一度も無視された事も無く(態々他の人に聞きに行ってくれた人も居た・・・)、プログラムのキャスト欄を見ていても「今日は誰と誰が代役よ。」と隣の人が教えてくれたりと、オランダ人は気さくな人柄で無視が出来ない人が多く、舞台の上でもこんな事があるんだなあと、感心しました。演出に関しては全く日本のMamma Mia!と殆ど同じでした。しかし、ウェディングドレスのSkyはやはり直ぐ立ち去りました。(やはり長く出現するのは日本だけ?)そして、あの場面ではSamばかりでなくSophieも舞台のふちに座りませんでした。ついでに隣の人に聞いたのですが、例の言葉はプンチェ・プンチェ・プンチェ(puntje, puntje, puntje)でした。勿論カーテンコールでは総立ちでしたが、'Dancing Queen'では、手を挙げ左右に動かすあの動作が客席ではありませんでした。